岡所一豊課長/明治石油株式会社(大阪府)

 15歳にして自分の在り方を決めた男

 

今回ご紹介させていただく方は
明治石油株式会社
営業課長兼千代田SS店長
岡所一豊さんです。

 

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岡所さんと初めてお会いしたのは今年5月
お会いして瞬間に感じたのは


“この人、腹がすわっているなぁ!”


話を聞いてそう感じる人はいますが
話を聞く前からそれを感じさせる人に会ったのは久しぶりでした。


岡所さんの奥の深さの背景を知りたくて
早速インタビューに応じて頂きました。


岡所さんが在籍する明治石油株式会社は
大阪府の南部地域で7SSを運営されています。


岡所さんは明治石油鰍ナ千代田SSの店長と7SSを統括する
営業課長を兼務されています。


■ 千代田SSの実績
 ・燃料販売量450KL 
 ・油外粗利350万
 ・12月は油外1000万オーバー
 ・年間車売買台数 90台
 ・年間車検台数  400台


【18歳から伝説をつくり続けたSSマン人生】


岡所さんは高校を卒業して新卒で
明治石油株式会社(当時ゼネラル石油の合弁会社)に入社

・主任昇格(19歳)
・店長昇格(20歳)
・初めて店長に抜擢された店では、20歳にして、
 当時ゼネラル石油の中の最高のステータスであった
 300KLクラブ入りを果たします。
 以後、店長を任される店を次々と300KLクラブ入りさせていきます。
・エリア統括課長昇格(26歳)


【油外販売でもその伝説は数知れず・・・】


・リペア会社とタイアップして2週間のリペアイベントを実施
 (作業技術者がSSに常駐しSSでリペア作業を行うイベント)
 目標売上は200万でしたが、結果は400万を計上。
 最後は、予想超える受注数で作業を実施するタイアップ先が人手の手配を
  付けられず悲鳴をあげるほどに。


・車検工場が自社になかったので、提携工場をみつけ車検スタート。
 スタートから2ヶ月目には車検44台、3ヶ月目87台の実績をあげる。


・2007年から12月油外1000万突破を目指すが
 3連続して900万円台で終わる。
 それでもまたチャンレジし、2010年についに1000万突破。


チャンレジする目標も半端な数字ではありませんが、
目標が大きくても諦めることはない、これが岡所イズム。

 


【高校野球でも一流選手】


岡所さんの凄さは高校卒業時点から全開状態
岡所さんの原点を知る為に、さらに、遡った話をうかがいました。


中学時代には、大阪の名門高校から8校からスカウトされるほどの逸材。
家庭の事情で私立は断念し公立の名門校へ。


高1からレギュラーとなるが、それを良しとしない
先輩のしごきと言う名のいじめは激しかった。が、
それをただ甘んじて受ける人ではないのが岡所さん。


「先輩、これで野球がうまなるんやったらなんぼでもやってください。
 そうでないんやったら、あんたら恨むだけです。」


この一言で、先輩の陰湿ないじめ、しごきはおさまります。
(この高校ではそれ以降今でもしごきはなくなったそうです)


■■■自分の思っていることを率直に相手に伝える■■■


自分の思っていることを伝えて相手の行動を変える!
それが出来なくて悩んでいる大人が、今、
どれだけいることか!
それを、高1にして、自然に言えるところは
この時点でただ唯モノではないことがうかがい知れます。


高校では甲子園にはいけませんでしたが、
高校卒業時もスカウト合戦が繰り広げられます。


その中の一つが、新日鉄。
新日鉄のスカウトは岡所さんに
投手から野手への転向を助言します。
後で、わかったことですが、
この年の新日鉄入社選手の中には
あの野茂英雄がいました。


岡所さんは、数多のスカウトを振り切り
熱心に誘ってくれた明治石油に入社を決めます。


【岡所さんの今の原点はなんと15歳】


中学時代は、野球では有名でしたが、もう一つ有名になったことが。
それは・・・・“やんちゃ”ぶり
岡所さんのご両親は岡所さんが小5の時に離婚
兄弟3人はお母さんに育てられました。


岡所さんのやんちゃぶりは、
お母さんが、毎日、学校や警察に呼び出されるほどのもの。


高校に入学する時に
岡所のさん人生のターニングポイントとなる出来事が起こります。
離婚して音信不通だったお父さんから「会いたい」との連絡。


やんちゃはしていましたが、そこはまだ子供
父親に会いたい気持ちがわきあがります。


しかし、ここで父親に会うことは、
『母親を裏切りことになるのでは?』
これまで散々、苦労をかけてきた母親を裏切る事はできない!
そう思い、父親との対面はしないことを決める。

 

『母を裏切りことはできない』

では、
“母に苦労をかけてきたことは、それは、裏切りではないのか?”

“苦労させるのは当たり前”

“野球を好きにやらせてもらうのも当たり前”


父親と対面することで悩んだことが
岡所さん自身がどれだけ人に(特に母親に)
依存している人生を歩んでいるかを考えるきっかけとなります。


そして、

“人に頼った生き方はしない!”

そう決意した時はなんと15歳!


依存しないで自立の道を選んだ岡所さんは
野球の道は諦めずに、ハードな部活を20時までやりながら
夜の21時から24時まで近くのSSでアルバイトを始めます。
アルバイト代は封を切らずに母親の手へ。

その仕事ぶりもアルバイト代稼ぎのアルバイトに終わらず
アルバイトでありながら油外60万円を稼ぐまでに。


岡所さんの仕事ぶり、その精神力を
3年間見続けていたアルバイト先の上司が
「この子はうちの会社を支えられる人材になれる。
どうかうちで預からせて欲しい。」
と母親を説得。


この上司の情熱が岡所さんをSS業界に導きます。


 

【諦めない。その時できる最大限のことをやる!】


岡所さんらしさを象徴する出来事があります。


岡所さんは結婚式前日の夜、交通事故に会い
救急車で病院に。
即、入院の処置がとられましたが、
明日は結婚式、遠方の親せきはすでに大阪入り。
自分のせいで穴をあけるわけにはいかないと、
医者の説得を振り切り、包帯ぐるぐる巻き松葉づえで
結婚式、披露宴をやりきってしまいます。


15歳で決意した依存しない生き方は
どんな場面でも諦めることなく、
その時できることに最大限の努力をするという行動を
躊躇なく選択できるまで自分を磨きあげています。


【本気歴がその人の人生】


岡所さんのこれまでの輝かしい実績は
自分一人で成し遂げられるものではなく、
スタッフの協力があってのもの。


スタッフに“岡所さんの為に頑張る”と思わせる
ことができているのも岡所さんの生き方にあると思います。


齢(よわい)、43歳
生き方の本気歴、28年
岡所さんの深み、人を引きつける力は、この本気歴の長さ!
人の本当の年齢はこの本気歴の歳月です。

こういう人のことを本当の意味で
“先生”というのではないでしょうか!

蒲谷充剛マネジャー/株式会社シブヤエネックス(神奈川)

“逆算準備力”は奥さんの一言から

潟Vブヤエネックスさんは横浜市南部を中心に9SSを展開
オープンな社風で活気があり、年度計画を毎年クリアし続ける熱い集団です

 

今回ご紹介させていただくのは、シブヤ軍団のマネジャーのリーダー格
でもある鍛冶ヶ谷SSのマネジャーの蒲谷充剛さん(35歳)です
この4月からは、同SSを含む専任エリアマネジャーに就任されました

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逆算準備力=【イメージ】×【で、どうするか】×【トライアル】×【検証】×【本番】
      

鍛冶ヶ谷SSの平均実績は、燃料700KL,油外500万

 

昨年12月には社内の油外粗利最高記録となる850万円を達成
一昨年は550万だったので、その伸び率はなんと155%
こんな驚異的な数字をあげられるその秘訣は・・・【逆算準備力!】

 

鍛冶ヶ谷SSの12月は、商戦を序盤、中盤、終盤に区切り
各期間はその時のメイン商品販売を中心に展開します
序盤は車検や板金などの予約商品受注を中心に活動、
板金については11月初旬から事前活動を実施

 

ここまでなら特別なことではないのですが、
11月の板金の事前活動が巧くいくかどうかを
9月〜10月にかけて一度試しています
そのトライアルでの成功の確証と経験知を持って
11月からの事前準備活動に入るという念のいれよう


これは板金に限らずタイヤや車検も同様に行っており、
この行動をすれば、どの程度の数字があがるかという読みが
完全にできあがっています

 

その結果、タイヤが50本売れると予測した日には58本売れ、
板金が10台以上受注できると予測する日には11台受注し、
販売予測に応じたシフト態勢をとっているので、売り逃しも
お客さんへの迷惑もなしにことがすすんでいきます

 


【イメージすることが習慣になるまで】

ゴールをイメージし、ゴールから逆算して準備に取り掛かる
正論ですが、それができないでやっつけ仕事や準備なしで
仕事をしている人の方が圧倒的ではないかと思います
蒲谷さんがこの逆算準備ができる為にに努力したこと・・・

“結果をイメージする!”そして“方法を考える!”

 

SSミーティングであっても、週末の油外であっても、
どんな小さな仕事であっても何気なくはやらない
必ず“イメージして方法を考える”ということを常に意識し
意識することが習慣になった結果が逆算準備力というマネジメント
のスキルになっていきました

 

蒲谷さんには、この傑出したスキルを手に入れることになった
きっかけとなる出来事がありました

 


【自分の現実を知ったことで、人生のスイッチが入った


蒲谷さんは22歳で入社し、数年後には早々とマネジャーに昇格
「マネジャーって何をすればいいの?」
そんな不安を抱きながらマネジャー業がスタートしました
その後、この不安感が人生を激変させていきます

 

「こんなミーティングなんか意味がない!」
ある月のSSミーティングで入ったばかりの新人社員の
蒲谷さんへの批難です

 

以前の上司がやっていた通りのミーティングを目的もなく
ルーティンとして月に1回やっていました
ミーティングだけでなく、マネジャー業務をルーティンという形で
何気なくやっている自分がいました
そして、あの日の新入社員からダメ出し!
その時は怒りよりも悔しさで胸が一杯に
この時の気持ちの揺れがチャンスにつながっていきます

 

そのチャンスは結婚する前の奥さんとの何気ない会話から生まれました
奥さんは当時看護士をされていました

 

奥さんの仕事について初めて聞いてみたい気持ちになり
(蒲谷さん)「死んでいく人の看病をするのって辛くないの?」
(奥さん) 「そんなことないよ。
       死ぬ時いい気持ちで死んでもらいたいんだ。」

奥さんには仕事の中に自分の存在意義がしっかりとありました。
自分は甘い甘すぎる!
何も考えずに生きている!
奥さんの一言が自分の現実を見せてくれ、
崖から突き落とされた気持ちになりました

 

この時、蒲谷さんは「一流のマネジャーになる」ことを決意
仕事の一つひとつに意味を見出し、目的を考えるようになり
それが逆算準備力につながっていきます

 

今の蒲谷さんの仕事はマネジャーの指導育成
部下のマネジャーには1ヶ月以上前から計画を組むことで
先取りの仕事力を身につけてもらう指導をされています

 

仕事はテクニックではなくスタンス!
ということを気付かせてくれた取材ができました

蒲谷さんありがとうございます


 

浜岡龍三部長/浜岡石油(神奈川)

究極のリーダーシップ

 

今回ご紹介させていただく方は、ご存知の方も多いと思います。

浜岡石油の浜岡龍三部長、41歳 (以下、龍三氏)

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噂に聞くあの浜岡石油さんの偉大な実績の裏側に
 あるものを今回聞かせていただくことができました。

 


【桁違いの実績!】


浜岡石油さんは、神奈川県内で3SSを運営
その中でも相模原市にある城山SSは城山詣と言われるくらい
数多くの業界関係者が昔から訪問するSSです。

城山SS・・・フルサービス、同時給油8台
      ガソリン販売量450KL
      油外販売450万円
      12月の油外は過去最高2200万円

 

【ザ・人間力】

 浜岡龍三さん

少し話しただけで話せば、その人懐っこい笑顔、明るさ、
軽妙な語り口で一気に魅了されてしまいます

 

人懐っこい笑顔・・・
人懐っこい笑顔ができる人は自分をさらけ出せる人と 

言われています


心理学的には自己開示が出来ている人
こういう人が上司だと部下は安心でき、
会社に自分の居場所を感じることができます

 

「大学まで、そして今でもやっていますが野球一筋です!」
と、言われる通りの体育会系
「お客さん」に対する思いは熱い!

 

思いが深いな分だけ、
スタッフに対する言葉の手数が
半端じゃない!


私のインタビューの間も休憩に入るスタッフ一人ひとりに
ストロークを入れます。

 

そのストロークは
ねぎらいは忘れず
冗談を交えながら
言葉は短く明るく
大事なことはチクっとだけ!

 

ストレスなくチクっとだけがスタッフに入っていくのが
見ているだけで伝わってきます。

龍三氏とスタッフとの信頼の絆、太すぎます!!!

なんといっても龍三氏のコミュニヶーション力は天才級です!

 

 

【人不足で困ることがない会社です!】

 

浜岡石油さんでは
中学生の社会科体験の受け入れをしており
体験中の中学生に
「大人になってバイトするならこの店で!」
と刷り込んでいます
そうすると高校卒業後
本当にバイトに来る子がいるそうです。

 

また、
浜岡部長が野球経験者だということで
地元高校の野球部OBが代々にわたって
アルバイト希望で入ってくる。

 

さらに、
いつも前を通る高校生が突然、
バイト希望で来たりするそうです。

 

「(働いてくれる)人が集まるかどうかは、
 店が楽しい雰囲気を放っているかにかかっています。

 楽しい雰囲気を出すって、
 実は楽しいことじゃなくて大変なことです。
 山彦したり、駆け足したり、
 でも皆がそうやってくれているから、
 人が集まってきてくれているとスタッフには
 話していますから、やってくれるんですね!」

 

「特に元野球部はいいですよ!
 ハキハキして礼儀正しく
 チームワークを考えてくれますから。
 今の若い子はどうだこうだいいますが、
 いい人材は結構いますよ。
 そういう子たちをただ取り込めていない
 だけなんだと思います。


【友達作るために仕事しています!】

 

“なんでSSマンをやっているんですか?”(平田)

 

お客さんと友達になれるから
 そういう関係をつくっていくのが好きなんですね!」


自分の友達になってくれたお客さんは
 スタッフ一人ひとりに紹介していますよ!
 スタッフが友達を作った場合も紹介してもらって
 みんなで友達になっています。」

 

「友達になれたお客さんは携帯の番号もお互い知らせて
 いるし誕生日も知っていますよ!
 誕生日には煙草をワンカートンプレゼントしています。
 あげるばかりじゃなく、車の中にあるもので使わない
 モノをみつかたら結構もらったしています。
 そういう関係が好きなんです。
 そういうお客さんがメンテナンスはもちろん
 車まで買ってくれていしますね」

 

常連客づくりの王道を
自分の好きなこととしてやっている!
常連客の量と質が店の収益の厚みをきめてますから
浜岡石油さんの高収益のツボはここです!
ツボの中のツボは“お客さんが好き”であること!

 

【一客入魂】

 

お客さんに喜ばれる為に
龍三氏が大切にしていることは
野球部らしく「一客入魂!」

 

これだけの実績をあげている浜岡石油さんですから
浜岡伝説はたくさんあります。
今回はその中の2つの伝説を紹介して頂きました。

 

たくさんあるこだわり行動の中でも
これは基本の基本と龍三氏が言うのが「窓ふき」
その「窓ふき」に関する伝説 です

 

伝説1
「窓ふき」を終えた後、
“もう一度窓ふきをやって欲しい”
と言ったお客さんがいたそうです。

 

もう一度やって欲しいというその理由は
“窓ふきの丁寧さと
 ふいているその一生懸命な姿に感動した”と。

 

その方は会社を経営されていて
浜岡石油さんの窓ふきをビデオに撮って社員に見せる為に
二度目の窓ふきをリクエストされたそうです。
ニ度も窓ふきをやってもらったからと、
その窓ふき代と言って置いていったお金はなんと3000円!
(50秒の仕事で!)

 

伝説2
いつも給油してくれるお客さんで
コンビニを経営されている方なんですが
夫婦揃って浜岡部長を尋ねてこられました。
ご夫婦の話というのが・・・・

 

“車の窓を拭いているあのタオルを売ってください!”


浜岡さんのSSで給油中にいつも窓を拭いてもらって
窓がこんな綺麗になることに感心していたそうです。


“自分のコンビニの窓もこれくらい綺麗にしたい!”
こんなに綺麗に窓がふけるのは
タオルに秘密があると思い
“タオルを売ってください!”
になったわけです。
もちろんタオルは普通のタオル
ご夫妻は肩を落として帰っていったそうです。

 

浜岡石油さんの窓ふきは
新人スタッフの最初の登竜門
「窓はふくんじゃない、磨け!」
窓ふき一周を先の伝説のレベルで50秒で仕上げる!
これを20秒の休憩をいれて2回連続でできない限り
現場にたつことは許してもらえません。

 

「窓ふきだけでも十分お客さんの気持ちを
 掴むことができますよ。
 SSの仕事は色んなことでお客さんと仲良くなれる
 きっかけがたくさんあります
 もちろん、一客入魂していれば!」(龍三氏)

 

 

【みんな独立してもいやっていけるように!】

 

“SSを会社をどうしていきたいですか?”(平田)

 

「SS、会社がどうなるかではなく、
 いつも考えていることは
 ここで働いてくれている人が
 今後どうなるかだけです!」(
龍三氏)


大きな会社ではないので、店やポストの数には限界がある。
働いてくれている人たちも将来を考えると不安になる。
中小のSS経営者の変わらない悩みです。

 

龍三氏は浜岡石油で働く人たちが
ただ生活の糧を得るだけでなく
また、仕事の喜びを得ることで終わることなく
将来のその人の資源となれるように
販売、お金、人、商品のことについての
知識、経験を積む場であることを
最大の還元だと考えておられます。

 

「独立と言う形でこの会社を卒業していってもらいたい。
できればその独立の際には、
この会社と関わりをもって独立してもらいたいですね。」

 

お客さんに対して「一客入魂」なら
スタッフに一人ひとりに対しても入魂

 

「あいつ今日元気なかったなぁ。と、
 思うとそいつのことで頭の中が
 没頭してしまんです。」

 

こんな上司がいたら
誰だって、“この人の為に”と
頑張る理由がはっきりします。

 


【リーダーの究極の条件】

 

龍三氏のことを書いたのだろうか?
と思うほど龍三氏の在り方を語ったような文章を
元上司の渡邉美樹氏の著書から見つけました。

 

性格的に明るくて元気な人でないと、
仲間が集まってきません。
リーダーというのは人に好かれないといけません。
嫌われ者はリーダーにはなれません。
誤解しないでほしいのは、八方美人という意味ではありません。
関わった人、すれ違った人が「いい人だな」「もう一度会いたい」
と思うような人間でないとリーダーは務まりません。

 

 そういう人の特徴として挙げられるのは、
たくさんの人を好きだという点です。
それも無理をしているのではなく、
自然に周りの人が好きになれる。
人を好きになれるかどうかがリーダーの究極の条件かもしれません。

 (渡邉美樹のシゴト進化論)

 


過去に取材させていただいた繁盛店の商人の方々に
共通しているのは、お客さんやスタッフに対する愛情

 

浜岡龍三さんは愛情もまた凄いものを感じました。
私よりお若い経営者さんですが、
“アニキ”と慕いたくなるような懐の広さを感じます。

 

私自身“人”というキーワードで
この業界の仕事をさせていただいていますが
これぞ“人”という人に
めぐり合えた!
そんな幸せな気持ちになれ、自分の励みできた
楽しい時間を戴きました。

 

浜岡龍三さん
ありがとうございました

吉沢宏和所長/アポロ興産株式会社(三重県)

最強のサービスマンシップ
“お客様が好きです!”

 

今回ご紹介させていただく方は
我が郷土三重県伊賀市にあるアポロ興産株式会社の
サガミSS所長の吉沢宏和です。

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アポロ興産さんは住宅、ガスなど多角経営されおり
SSはサガミSS1箇所のみの運営。

 

【すごい販売実績】

 

ガソリン販売量 150KL
油外粗利    300万円
オイル販売量  1000L/月

 

車検や板金なども手掛けていますが、
利益に大きく貢献できるまでには至らず
洗車、オイル、TBAといった従来型の商品が中心
それでいて300万円の粗利とは素晴らしい実績!

 

そのすごい実績の中でも
特筆すべきはオイル!
元売りキャンペーンで全国1位になったこともあり、
コンスタントに月間1KLを販売。

 


【買ってくれるお客さんのお陰で全国1位】

 

吉沢宏和所長(33歳)
笑顔で元気
物腰は柔らかく
動作に落ち着きがある
身のこなしもスムーズで、
ストレスを感じさせるような
急な動きをすることもない。
よくできた人物。
とても33歳とは思えまない。


まず聞きたかったのは、
元売りキャンペーンで全国1位になれた勝因?

 

「販促や割引など特別なことは何もしませんでした。
 12月だったので点検の報告をただ一生懸命やっ
 ていただけなんです。
 その結果、3560Lも売れてしまって・・・・・
  1位になれたのは、
 買ってくれたお客さんのお陰です!」

 

サガミSSの数字を伺うと
お客さんとの関係が深いの見えてきます。

 

洗車120万/月
オイル1000L/月
タイヤ1000本/年

700〜800人程度の油外固定客がいるのが
数字から判断できます。
それもかなり一途なお客さんを持っています。
商品の値段は周りに比べてやや高め。
サガミSSを応援してくれるファンと呼ばれる客層を
しっかりとつかんでいます。

 

【こだわりは“今できること”をやる!】

アポロ興産さんには全部門共通のクレド(理念)があります。
“今できる最高のサービスを提供する”

 

「最高という状況で常にできればいいんですが、
 そうできない状況の時でも
 “今できる”という言葉が
 常に頭の中にはあります。
 目配せだけの時なんかもありますが
 こちらの気持ちが通じるようにという思いは
 いつも持っています。」

 

吉沢所長の接客を見ていると
“お客さんが好きです!”
という気持ちがお客さんに伝わっているのがわかります。

 

お客さんと目が合った瞬間
とても嬉しそうな笑顔で
お客さんと目で会話!

 

最強の接客サービスをしています。
これは吉沢所長だけでなく
他のスタッフ同じ。
お客さんも応援したくなりますね!


【24時間働いている感じです!】

吉沢所長がクレドを実践し
お客さんに喜ばれようと思うきっかになったのは

数年前
ショッピングセンターで買い物をしている時に、
見知らぬ人から声をかけられ、
“誰っ!”という顔をしていると
実はいつも来てくれるお客さんだった。

その時のお客さんの物悲しげな顔が今でも
目にやきついている。

オフだったので、気持ちも緩んで
判断つかなかったそうですが、
その時から、
オフタイムでも
“今できる最高のサービスを提供する”

ことを実践。

「24時間仕事しているみたいな感じです!」
というが、そのことを楽しんでいるのが
ありありと言葉から伝わってくる。


【CSの実践がESに!】

ワタミに勤めていた時
渡邊美樹社長の話で

「サービス業で働く人は、CS(顧客満足)の
 実践がES(従業員満足)でないのなら
 何の為に働いているのか」
という言葉があったが、
吉沢所長は見事なまでにCSがESとなっている!

 

働くことが楽しいと言える環境をつくることが
が最強の人づくり、客づくりなることを
教えてくれたお店でした。

吉沢所長、ありがとうございます!

神垣和典社長/株式会社神垣石油(広島)

楽しいから“楽”に生きられる!
人生0敗の社長!

 

今回は業界ではかなりの有名人です
SS業界最大アクセスサイト「ステーション31」
の運営をされている
株式会社神垣石油の神垣和典社長です。


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http://st31.com/bbs/index.php


【凄い実績】


ガソリン販売量270キロ
油外粗利 350〜400万円(12月は通常月の倍)

神垣社長のSS経営に対する想いは、
快洗隊の谷社長との対談に詳しく書かれています。
http://www.keepercoating.jp/corp/keepretimes/vol31/taidan/index.html


【繁盛の秘訣は“読む”】

 

今回の繁盛店の秘訣は、
社長自身が人生を楽しめる生き方をしている。

・人に対しては相手目線で相手の気持ちを読み(汲み取り)
・時代に対しては考えることで将来得られる結論を読む
この“読む”ということがご本人にとって楽しい!
そんな風に感じたインタビューでした。


【お客さんが“社長の家族だ!”と勘違いしてしまう社員です】


これだけ支持してくれるお客さんは
神垣石油をどのように思っているのだろうか?
(まずは、そこから聞きたかった)

 

神垣社長はお客さんから
このように言われることがよくあるそうです。
「こないだお宅の息子さんにしてもらった・・・」
「お宅の奥さんが・・・・」

神垣社長の奥さんも息子さんも
神垣石油では働いていません。
お客さんには社長の“息子”“奥さん”と
映ってしまうくらいの働きぶりが、
神垣石油のスタッフにはあります。

 

「ただ働いているだけか、
 “自分の店”と思って働いているか
 それはその人の顔に出てくるもんです!」

“自分の店”だと思って働く!
経営者が思う社員への期待の最上級。

 

“お客様に対してこうありたい”という言葉は
神垣社長の口からはでてきませんでしたが、
“自分の店と思って働く”は全てを包括している
言葉ですね。

 

“自分の店”だとスタッフが思えるまで、
神垣社長がスタッフにしてきたことは?

 

「社員が楽しく仕事できるようにすること!」

「収入もそのひとつでしょう。
 それ以上に大事なことは、
 社員が仕事を“任されている”
 という気持ちになれることです。」

神垣社長は今年6月1日、
今年度の方針として、
現場のことは利益の分配も含めて、
社員に任せることを宣言されています。

 

本気でないと楽しめないと常々言われている
神垣社長らしい究極の仕事の楽しみ方を
社員にも提供されています。

これは一つの「暖簾分け」。
「暖簾分けをしようという気持ちになったのは、
 衣食足りて礼節を知り、
 自分のことは2番目でいいという気持ちになったから。」

つまり、
儲かっているからできる、
究極のモチベーションなんです!

 

「仕事の思想(田坂広志著)」という本の中で
仕事の報酬を段階的に説明しています。
 仕事報酬は給料
 仕事の報酬は能力
 仕事の報酬は仕事
 仕事の報酬は成長

 

まずは生きる為の給料。
そして、スキルやノウハウが身について能力が磨かれ面白くなる。
能力を磨いていくとその向こうに見えるのが『仕事の報酬は仕事』
この段階でやりたい仕事とやりがいのある仕事が一つになってくる。
その先にあるのが『仕事の報酬は成長』

 

私も勤め人に経験は長かったですから・・・
仕事の報酬として仕事を常に求めていたと思います!

 

能力がアップした社員のエネルギーの持って行き場所は
中小企業では難しいものがあると思いますが、
働く人の気持ちと能力を読み切った神垣社長の判断が
「現場は全て任せる!」ですから、
言われた方は真剣勝負になりますね。

 


【高校野球の監督みたいなもんです!】

 

神垣社長の社員教育についてもう少し深く話していただきました。

「若かったころは、
 一緒に汗をかいて教え、
 年をとってからは、
 相手の特性を見て能力を引き出しています。
 鍛えるから育むとようになってきましたね。
 甲子園の名監督なんかも皆そうでしょう!」

 

「まずは“これやってみるか”とチャンスを与える
 チャンスだけではよう動かないから、
 “安心してやり、見ててやるから”でふみだせる。
 ちょっと自信がついたところで、
 自分で考えさせて、結果をださせる、このプロセスが
 本当の自信になる。」
 名伯楽のお言葉です!

 


【人生0敗、失敗せん男】


神垣社長のインタビューは、これまでの社長さんと
大きく違う点があります。

 

成功者の話を聞くと、「谷」の経験が
奇跡の物語の出発点とというケースが多いですが、
神垣社長の話には「谷」がありません。

 

「人生ずっと、高原状態が続いています!
 昔、姓名判断でもそうなるといわれましたよ!
 高校時代は“失敗せん男”だと
 友達から言われていました。」

谷がない人生である所以を3つの言葉でまとめてくれました。
・謙虚に生きる
・足るを知る
・無理をしない
「石橋の上に鉄板をひいて渡っていますから」

あえて、失敗話をしてもらうと、

 

ある宴会の幹事をした時に、
“思った程”受けなかったこと
それが唯一の失敗。

 

神垣社長がただの石橋男ではないことを
この“思った程”という言葉が物語っています。

 

“思った程”⇒イメージ⇒将来の結論

 

神垣社長、「石橋を・・・」と言っていますが、
かなりのチャレンジーでもあります。


昔のチャレンジャー話を一つ。

中学時代は地元では有名なテニスプレイヤー。
中3の時、メキシコオリンピックを見て
これからサッカーの時代が来ると時代の先を読む。

 

そして、サーカー部のない高校に進学。
その高校で生徒会、職員会を納得させサッカー部を
つくってしまう行動力を発揮。

 

思い付きで動くのではなく、
種を見つけて
市場を見て
イメージを鮮明に描き
確実なステップを踏んで
ゴールに到達させています。

 


仕事での先を読んだ、失敗せん話。

今運営しているSSは2店舗目
長年運営していた1店舗目は
昨年クローズ
今のSSは数年前に銀行の紹介で購入。

 

今のSSと前のSSは僅か700mの距離
そんな近くのSSを購入したわけは
ガソリン需要が下がるのが見えていたから
1店舗目をクローズして2店舗目に集約しようと。
しかし2店舗目購入のGOサインはあることを見極めてから。

 

そのあることとは、
1店目と2店目の間にあったSSのクローズ、さらに解体
を確認してから購入を決定するという石橋ぶり。

 

この2店舗目の買い方も上手
銀行経由の物件なので、
上モノ(まだ新しいが)はただ同然
土地は半値
「石油村から買えば絶対につかない値段で買えた」

 

先を読んだ行動の結果、
1店舗目で120キロだったガソリンVOLは、
1店舗目+2店舗目+間の店の撤退で270キロに!
お見事!

 

このように色んなことが
神垣社長が思い描いたように事が運んでいます。
ST31、検定サービス、情報サービスも全て
先を読んだ上での行動の結果。

 

神垣さんの話を聞いていると
以前勤めていたワタミの渡邊美樹さんが
会議でよく言っていたことを思い出します。
「夢は2度実現する!」と。
イメージした時に1回と達成した時にもう1回。

 

勘や思い付きでは物事をすすめず、
しっかりとイメージを鮮明にしているから
結果として石橋行動になる。
でも“石橋”の下にはチャレンジという川が流れている。
“石橋”の概念を変えてくれる話を聞けました。


神垣社長がこんなチャレンジができるのも
お金で苦労する状態でないからだと断言されます。

 

28歳の時、借金を完済されてからお金の苦労はなし。

 

「他人に頼らず
 自分のことは自分で守る!
  という精神でやってきました。
 石油村の社長ぽくないのは、
 その感覚が異業種の一般経営感覚
 だからですよ。」

最後は自己依存が大事!と
締めくくってくれました。


神垣社長は、
楽しいことをしているからから
生きることが楽!

 

我々凡人は、
楽を選んでそれを楽しいと勘違いし、
実は苦しい人生を歩んでいる。

人生を楽しむ達人から
楽しい時間と教えを戴けました。
感謝!

阿久津利幸社長/有限会社阿久津油店(栃木)


“地域LOVE”ד仲間LOVE”ד魔法の伝え方”で
タイヤ3000本を販売し続ける
田舎の小さな巨人SSの若手社長!

 

田畑の間をずっと通り抜けている道がこの町の幹線道路
この幹線道路の少し店が集まっている角地に
阿久津油店があります。
ホントに田舎でした(失礼)!


【驚異のタイヤ販売実績】

ガソリン販売量   70KL
油外収益      200万円
タイヤ年間販売本数 3000本

 

小規模で油外が売れているだけのSSではありません
このSSの油外は“ノーセールス”
声かけなしで3000本のタイヤを売る驚異のSSです!

 

【ずっと長い間、マイナス思考でしたよ!】

阿久津利幸社長 41歳

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学校卒業後1年間他社で修行
今から4年前に社長を引き継がれました。

 

阿久津社長は23歳で家業に入ります。
しかし、いくら頑張っても
褒めてくれたり、認めてもらえることはなく
小規模店、家業の切なさを味わいます。


折しも特石法の時期で
“油だけではもう食えない。油外の時代だ。”
と周りが騒ぎだします。

「うちみたいな田舎のSSで油外なんか買ってくれない!」

仕事に対する閉塞感を抱きながら
漫然と仕事をしている時間が続きます。

 

「やらなきゃいけいない。うちなんかじゃダメだ。
 どうすればいい。そんな気持ちの葛藤が
 10年以上続きずっとマイナス思考でしたよ。」


2003年あるSS経営者との出会いが
阿久津社長の仕事観を変えることになります。

 

「上の方から下を見れば地獄しかみえない。
  下から上をみればそこには天国しかない。」
その経営者の言葉で目が覚めます。

 

「自分はまだ何もしていない。やれることはたくさんある。」
その経営者に教えを請いながら
SS商売の可能性を模索しはじめます。


【下心が見え見えのSSの油外販売のやり方は したくなかった!】


「当初から声かけで販売することにすごく抵抗があった。」

「点検いかがですか?と言うが、下心がお客さんには見え見え。
 そんな販売のやり方はしたくなかった。」


お客さんから“買いたい”と言ってもらえる商売をしたいと考え
東京で行われているマーケティングゼミナールに通い始めます。

そこで学んだのが“伝え方!”というテクニック


業界のどのチラシを見てみても
商品特徴と価格を訴求したものばかり。
伝え方を工夫しているものはない。
これなら勝負になると。

 

タイヤのチラシをつくり
新聞に折り込こんでみた。
「売れた!」
「注文、問い合わせの電話がじゃんじゃん鳴る!」

 

それからは毎月定期的に1万枚のチラシをいれることに。
売れる月は800本以上!
売れない月でも100本以上!
そして年間3000本を超える実績に!

 

「チラシはコストがかかると言う人もいるが、
 そのコストは月に6万円弱、年間で70万程度。」

利益は年間900万以上あがっているので
投資効率はなんと1300%です!


「油を買ってくれて、洗車、オイル、車検へ
 と考えるの定石なのかもしれませんが、
 タイヤだけ!オイルだけ!で来店してくれる
 店を今後も目指したい。」

その為には、お客さんにこの店の価値が伝わる
チラシや看板で訴求する戦術をとられています。

 

 

【うちの店は地域にとってなくてはならない存在!】

お客さんに対して大切にしていることは?

「この店の強みはスタッフそれぞれが自分の個性を出して
 お客さんに接していることです。」

 

「自分の好きなようにやればいい!ぐらいの気持ちでいます。
 その結果、スタッフはお客さんとはほとんどため口です。
 若いお客さんには説教までする女性スタッフも。
 田舎の定食屋やスナックの乗りですね!
 それがいいと思ってお客さんは来てくれているんだから、
 それがうちの良さです。」

 

地元密着の小規模店に対してお客さんが求められていることを
よく把握され、自分の店の土俵はどこにあるかをよく理解され
ています。

 

「うちの店は地域の方々にとってなくてはならない存在
 だと自分では思っているですよ!」

 

幹線道路の角地にある店がなくなったりすれば、
町の風景が変わってしまう。

酒屋、八百屋といった昔ながらの商店がなくなり
コンビニ、スーパー、ディスカウンターへと様変わりしている。

「昔ながらの気軽に立ち寄って、立ち話のできる商店が町には必要!」

「何か困ったことがあったら阿久津に頼れば何とかしてくれる!
 とお客さんからは思ってもらえるSSでありたい。」

 

地域に感謝、地域にLOVE!をまさに地で行っている店です!

 

阿久津社長の想いは店づくりにも現れています。

 

セールスルームには
子供用も入れて17脚のイス
広いキッズルームにマッサージチェア
2000冊を越えるコミック漫画の蔵書
「ゆっくりしていってください!」と言う雰囲気が
店全体から醸し出されていました。

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【地域だけでなく同業の仲間にもLOVE】

 

「近隣のSSが淘汰されるなんておかしな考えだ!」

「近隣の同業者とはお互いが知恵を出し合い助け合う関係でありたい。」

 

若いころは競争心ギラギラで
他人と争うことモチベーション
しかし、疲れだけが残ったそうです。

 

「人の時計で動くんじゃなくて自分の時計で動こう!」
と考えを改めるとに!

 

お客さんも大事だが、自分を取り巻いてくれている人の存在の
有り難さに気付くことに。

 

「一人でできることなんて限界がある。
 一人でやっていると不安にもなる。
 仲間で助け合い成長していく。
 そうすることで張り合いもでて
 楽しくやっていける!」
 
「今は自分の店のこと以上に
 仲間の店をよくすることに興味があるんですよ!」

 

自分が生まれ育った町に貢献したい!
地域の仲間を盛り上げたい!
地域の人が気軽に集まれる場所にしたい!
阿久津社長の地元を愛してやまない気持ちが
ひしひしと伝わってきます。

 

阿久津社長のそんな気持ちが
お客さんを惹きつけているのだと思います。

チラシのテクニックだけでタイヤ3000本売れたのでは
ないことがよく理解できました。

 

阿久津社長、長時間の取材ありがとうございました!

S社長(匿名)/S商事 (北関東)

更なる発展を目指して
ハードマネジメントから社員の自己実現に大転換

 

【山の中にある凄い実績をあげるSS】


北関東の高速ICから数十km離れた山間部に
S石油はあります。

背筋がピンと伸びた長身細身で甘いマスクの方が
出迎えてくれました。
S社長45歳
『新米社長です』と
昨年お父様から社長を引き継がれました。

 

ガソリン販売量は180KL
油外収益は500万を超える繁盛SS。

油外の中でも特筆すべきは洗車と車検です。
洗車は150万
車検は台数は教えていただけなかったですが、
1SSの販売のみで指定工場を運営できるだけの
実績をあげています。


【自分のもらえる給料なんかなかった!】


大学を卒業後、2年間の他社で修行経て
S石油に入社。

 

会社に入りすぐにたいへんなことに気付く。
この会社には自分がもらえる給料なんてない!
『当時、40KL油外40万円でしたから
 自分の給料分をまずは稼ぐことからのスタートでした。』

 

我武者羅になって働き 数字を徐々に伸ばし
10年かけて180KL500万円に。
その後の10年は現状維持ですが
油外の構成比率は毎年変えながら流れに対応。

10年前に500万に到達した時は、
洗車だけで200万 全国から見学者が来るほどに。
現在は洗車の比率は下がっていますが、
その分、車検がそれをカバーできるレベルまで伸びている。

 

【強いこだわりが、徹底した教育になった】


40万円が500万になった一番のポイントを尋ねると

『お客様に気持ちよく感じてもらえる接客
 商品の説明をしっかりすること
 この点にこだわりをもってやってきました。』

スタッフがS社長(当時専務)のこだわりを実践できるように
なるための教育には相当力をいれられた。


S社長がスタッフにマンツーマンで接客、売り方、作業と
商品ひとつひとつに対して行うこだわりよう。


DWでスタッフの様子を見て、
違っていれば駆け寄り注意をすることの繰り返し。
『常に自分の思うこだわりの状態でないと安心できなかった。』

 

【信用の獲得と同時に失うものもあった】

 

その甲斐あってか、
S石油の油外商品は他所より高めにもかかわらず、
お客さんからの信頼を得て今の実績に。
『値段で動くお客さんがいないのがうちの強み。』

 

実績がそこそこになってきた時に
小さな会社として存在しているだけじゃなく
世間から認めてもらう会社、有名な会社にしたい
という想いに駆られたそうです。

 

『自分の思い描いていることをスタッフに強く求めていました。
 スタッフと衝突することも多くなり
 辞めるスタッフが後を絶たない。
 新しく採用して教育してもまた辞める。
 スタッフにはこの会社で働いて幸せになってもらいたい
 という気持ちは人一倍強く持ち
 評価制度をつくり福利厚生も充実してきたが
 自分のこだわりが、もう一つの想いであるスタッフが幸せに
 なることとは逆のことをしていました。
 辞められるのは本当につらかった。
 それからは、業界からの評価は考えないようになりました。』
(ですから今回のインタビューも匿名です)
 

【“社長、これがうちの息子です!”と紹介される関係に】

 

S社長には理想とする社長像があります。
修行時代におせわになった会社の社長さん。

『その社長はいつもスタッフ一人ひとりに思いやりをこめて
 声をかけていました。
 スタッフは自分の重要感を感じられる暖かい会社でした。』

『その会社であったレクレーションでの一コマが
 今でも目に焼き付いています。
 家族連れでのレクレーションだったんですが
 社員が入れ替わりで自分の家族を社長に紹介しているんですね!
 社長も社員さんも幸せそうでした。お互いが尊敬しあって
 いる感じでした。』

S社長は口をだしたくなる場面は今もあるそうですが、
ぐっとこらえ、社員が自ら気付き考えるのを待つようにされています。
それが部下を尊敬する最初の一歩だと。

『スタッフが幸せな生活を送れることを
 常に最優先で考えていきたい。
 収入もそのひとつだが、働く喜びが何より大事。
 その喜びの中でもお客さんからいただける喜びが一番。
 それを感じてもらえるようになるには
 まだまだすることはたくさんあります。そして
 伸びる余地もまだまだあると思っています。』


販促や商品価格でに頼らないでこだわりで
500万のSSができていること知っただけでも
勇気をもらえた話でしたが

これでけの実績をあげていてもまだまだ高みはあると信じ
その活路は、働く人の喜びにあると考えられている姿勢は
お客さんが知れば応援したくなる会社です。

今以上にお客さんから共感・支持される凄いSSの出現が
予感できるS社長との嬉しくなる出会いでした。

筒井宏至常務/株式会社広栄商会(横浜)

 『使命はお客さんの期待に答えていく責任!

 そして、今、原点に帰る!』

 

繁盛店の教えNO4は、
横浜市鶴見区で4SSを運営されている
株式会社広栄商会の常務取締役筒井宏至さん(37歳)です。

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【広栄商会の実績】


ガソリンVOLで760KL(4SS計)
油外販売で1200万円(4SS計)
(1SS平均:190KL/300万円)

 

筒井常務は、他業界で一旦就職したのち
21歳の時に広栄商会さんでアルバイトからスタート
27歳でマネジャーに昇格し
32歳から4SSを統括する常務職に就かれました。

私と筒井常務とは
十数年前に一度お会いしたことがあり、
お互いの変わり様に“あれ?”
から始まった再会でした。

 

当時の筒井常務(20代半ば)は
ロン毛で金髪!!!???

その後、良き先輩との出会いがあり
働く理由を見つけることができ
マネジャーに昇格。

以降、持ち前のバイタリティで、
全社の油外実績を大幅にアップさせる原動力となり
社長であるお父様から認められ統括職に就かれ
現在の実績をつくってこられました。

37歳という若さながら
前向きさと謙虚さを持ち
商いの基本を大事にしている若手経営者です。


【無理に作った自分との戦い】

3人兄弟の真ん中
親からの愛情が薄い期待感がないと
子供のころから思い込んでいた。

 

その反発で10代は
道にたむろして座り込むチーマーに。
親の視線を自分に
むけさせようとしていた時期だった。

 

学校をでて職に就いたが長続きせず
広栄商会でアルバイトすることに。

 

まだ20歳そこそこの若造!
親への反発心もぬぐえぬまま
「俺は社長の息子だぞ!」と言う
態度で仕事をしていた。

 

SSのスタッフからは煙たがれ
SSをたらい回しされるはめに。


【仕事の原点、使命に出会う】

たらい回しされるうちに
社員になり
馬場SSでサブマネジャーになった。

 

この馬場SSが筒井常務を大きく成長させた。

 

今から10年以上前のことだが、
この馬場SSの実績は
ガソリン100KLで400万円の油外収益。
洗車、オイル、タイヤという従来型の商品しか
やっていない時代でこんな数字をあげていた。

 

マネージャーが凄い人だった。
売り上げのことなんか全く考えずにこの実績。
とにかくお客さん第一主義。
そんなマネージャーの渦にまかれて働いている筒井常務がいた。

 

この時のマネージャーのお客さんに対する姿勢が
働くことに対する自分の役割を筒井さんに気付かせてくれた!

 

「明日はAさんが来るからこれをしてあげなきゃいけない」
「そろそろBさんが来る時間。この作業早くすませなきゃ」
という具合に、
お客さんのことだけを
考えすぎじゃなかと思うくらい
お客様のことを考えるようになっていた。

「VOLを増やしてもっと儲けよう」と
マネージャーに進言したが、
“これ以上お客さんが来ると
今のサービスができなくなり
お客さんに迷惑をかけるからダメだ!”
と却下。

 

お客さんに対する誠実さ
お客さんの期待に対する責任感
仕事に対する責任感
知らぬ間に自分の在り方ができあがっていた。

 

「それ以前の無責任に生き方があったから
 仕事、お客さんに対する責任感を自分の使命として
 受け止めことができた」

 

その後、
マネージャー
統括(現職)と階段を上り
実績は大幅アップ。
社外からも評価、称賛も多くいただけるようになっていく。

 


【やはり、原点回帰です!】

 

しかし、
ここ数年のお客さんの買い控え傾向で、
広栄商会の実績も踊り場状態に。

 

そのことについて
筒井常務は
「売れ売れできたツケが返ってきたしまった」
と考えている。

 

こんなご時世でも
広栄商会を応援してくれる
お客さんづくりを怠っていたのは事実で
その責任は自分にある。

 

今はその反省から
「やはり理想として目指すのはあの時の馬場SS」


「お客さんにたくさんのありがとうを言い
 お客さんからたくさんのありがとうをもらえることが
 他店との差別化になる!原点回帰です!」

 

「最初の一歩はスタッフの印象を変えることから。
 お客さんが心を開いてくれる笑顔が皆ができように
 知り合いのモニター、WEBアンケートなどで
 フィードバックをもらいながら改善中」


「何よりも大事なことは
 働く目的、喜びを持てるように一人ひとりがなれるように
 自分自身が彼らに働きかけることだと思います。」

 

高収益を上げている会社でありながら
現状に甘んじず問題点をみつけ
変化を起こすそうとする姿勢。

 

はやりに流されず
小規模の会社としての強みを追及していおうする信念。

 

人は何があれば変われるかを
身を持って体験している強さ。

 

まだまだ成長していける可能性を
強く感じる会社でした。

 

筒井さんありがとうございます。

森政之マネジャー/金澤石油株式会社 誉田SS(千葉)

●金澤石油/誉田SS
 千葉市緑区
 ガソリンVOL120KL
 油外450万円

●森政之マネジャー
 千葉市生まれ、37歳
 大学大学中に誉田SSでアルバイト(オープンメンバー)
 卒業と同時に金澤石油に就職
 26歳の時に誉田SSのマネジャーに就く

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森さんとは3年ぶりの再会でした。
その当時から優秀なマネジャーでしたが、
さらにパワーアップしていました。
実績面でも進化しており、
油外はなんと170%も伸ばしています。


誉田SSが高収益をあげているわけは
SSに着いた瞬間に感じることができました。

「ディズニーランドのスタッフか!」と思うぐらい
どのスタッフもニコニコでキラキラです。
こんなスタッフに接客されたら
なんだって買ってしまうでしょうね。

 

今回、森政之さんを通して見ていただきたい
繁盛力のポイントは・・・・・
・スタッフに重要感を感じさせられる認め力
・損得抜きで人に尽くそうとするお役立ちの精神
・森さんを進化の裏にある金澤社長のエンパワメント

 

【スタッフに重要感を感じさせられる認め力】

自分の存在が認められている
自分は社会の役にたっているんだと自己認識できている
これを自己重要感といいます。

自己重要感がある時
人は積極的で自信のある行動をとります。

自己重要感がない時
自分はダメな人間、
どうせやってもできない、
と気力のない行動をとってしまいます。

スタッフに自己重要感を持たせるには、
「認める」という上司の行動に尽きると思います。
認めは、褒める以上に相手のモチベーションを
高めることができます。


誉田SSには、そんな認めがたくさんありました。
そのいくつかを紹介しますと

認め@
金澤石油のHPにはスタッフの紹介ページがあります。
そこには、スタッフ一人ひとりの写真が貼られ、
自分のコメントが書かれています。
アルバイトを含めてスタッフ一人ひとりが
紹介されているHPはあまり目にしません。。
世の中に自分の存在を紹介されるのって嬉しいですね。


認めA
私がSSに着くと、
森さんとサブマネの金澤さんが、
スタッフ一人ひとりに私を紹介してくれました。
その時間帯はほとんどが高校生だったんですが、
その高校生達が、
ニコニコ笑顔でフルネームで
自己紹介をしてくれます。
「平田です!よろしくお願いします」と
言っているおじさんが挨拶負けしてしまいましたね。
(高校生から自己紹介受けたのは初めてかもしれません)
森さん、金澤さん、私にスタッフを紹介してくれたというより、
スタッフに私を紹介することが目的だったようです。


認めB
私の取材中、ひっきりなしにスタッフが
森の指示を求めにきました。
森さんは丁寧にスタッフの話を聞き
簡潔に指示をだしていました。
森さん、どんな時でも時間を惜しまず
スタッフの話をしっかり聞いているんでしょうね。

 

認めC
帰り際のスタッフに軽く質問してみました。
どのスタッフも口ごもらずに、
自分の思ったことを率直に言ってくれます。
年代を問わず自分の考えを率直に言える人は少ないもんです。
普段から彼らの意見、発言が尊重されていることがうかがい知れます。

 

【損得抜きで人に尽くそうとするお役立ちの精神】

森さんが仕事で大事にしていることは?
(森さん) 「人に尽くすこと!誠意です!」

“ナビ付きで10万円で軽自動車を探して!”
という無理難題を言われることもあるそうですが、
NOと言う前に
とにかく手を尽くしてみるのが森さんの信条。


「そういう難しい要望に応えてことができると、
お客さんの喜びも大きいし、自分自身の喜びも大きい。」


そんな森さんに対するお客さんから大きな報いが返っています。
誉田SSの車販売実績は月に15〜20台。
そのうち、3〜4割は紹介のお客さんだそうです

 

私が前に勤めていた外食産業では、
新規を増やす最大のチャネルは口コミ・紹介でした。


SS業界ではあまり重要視されていませんが、
紹介したいと思うだけのものがないと人は動いてくれません。
森さんに仕事を頼んだ人はその誠実さに惹かれファンになって
お客さんを連れてきてくれています。


【森さんを進化の裏にある金澤社長のエンパワメント】

森さんは大学卒業の時、
他に就職先が決まっていたそうです。
卒業前に伊藤忠エネクスのドラコン(全国大会)
に出場し、参加している人たちの頑張りをみた時に、
この業界も面白いかもと心がゆらいだそうです。

 

将来は独立したいという気持ちもっていた。
SSで店長をすれば、
財務、販売、管理、教育と独立に
必要なことは学べるとは思っていた。


そんな時、金澤社長と話しをして
「君なら経営者になれるよ!」
とお墨付きをいただいたので、
金澤石油に就職!


そして、4年目で念願のマネジャー。

 

マネジャーになってからは、
何か決断が必要な時、
社長からの言葉は、いつも
「森の好きなようにすればいい!」
この言葉が森さんを常に駆り立てるそうです。


「本当にこんなありがい環境で仕事させていたでける
ことに感謝しています。今は、独立のことは考えて
いませんが、自分で経営しているのと変わらない状態
で仕事させていただいています。」

金澤社長のエンパワメント(権限委譲)が
森さんの成長の糧になっています。

 

120KLで油外450万円
この先、誉田SSはどうなるかを森さんに尋ると

「油外はまだまだ伸ばせると思います。
社長からは

“もっとお客さんに対して機微になれ!”
と言われています。
まだまだ改善できる点はありますから」

誉田SSを取材してみて、
感じたキーワードは『絆』

金澤社長と森さんの絆
森さんと金澤サブマネジャーとの絆
金澤サブマネジャーとスタッフの絆
お客さんとスタッフとの絆

この絆を通して、
“機微であれ”“誠実であれ”という
理念、信念が流れて、
一人ができる以上の仕事ができた結果が
キラリと光るSSをつくっているんだと思います。

金子拓也社長/金子石油店(神奈川)@

今回ご紹介させていただくのは、


【店に愛着を持つスタッフをつくり続ける】
有限会社金子石油店の金子拓也社長(40歳)です。

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金子石油店さんは、横浜市青葉区の住宅街の中で
運営されています。

SS数は1店舗ですが、かなりの高収益企業。
ガソリン販売量100KL、
油外収益はなんと400万円。

 

あるFCの社長さんから、
「小さいけれど凄い店がある」と聞かされ、
今回飛び込み初訪問です。

 

 スタッフの第一印象は・・・
“さわやか!で、素直そう!”

 

スーツを着て歩いてDWに侵入してくるおじさん(私)を、
屈託のない笑顔で出迎えてくれました。


金子社長にまず尋ねたことは、
法人需要があるわけでもなく、
VOLが多いわけでもないのに
これだけの油外収益をあげられている要因は?

『うちは“ひと”しかないですね!』ときっぱり。

 

スタッフの応対から、社長がそう言うのも納得。

こちらのスタッフの人たちは
“この店が好き!店に愛着がある!”
というオーラが滲みでているのは、
この店に来た人なら誰もが感じることだと思います。

 

金子社長が先代から社長を継いだ13年前
先代の時からのスタッフが高齢だったこともあり
スタッフの新規採用からスタート
新しく採用したのは、地元の高校生たち
その時の高校生が今の主力スタッフ。

金子社長は
高校を卒業してそのまま金子石油に就職してくれた
彼らになんとか報いたいと思ったそうですが
利益の中からねん出するしか方法はなく
彼らにインセンティブ制を提案
提案はすんなり受け入れ。

 

インセンティブ導入1ヶ月目で前月比25%アップの
油外収益を叩きだした時に
「この子たちならやれる!」と確信を持ち
それ以後は、彼らに主体性に任せながらここまで
伸びてきたそうです。

 

油外の販売方法、仕組みづくりなど
社長は口出しせず、
スタッフに全て任せて
インセンティブの仕組みまでも
任せています。

 

インセンティブの実績では、
同世代の2〜3倍以上は稼げているスタッフも存在し
金子社長は「1人100万の報酬を目指させ」
言いながら本気で思っているとのこと。

 

社長がお客さんに対して大事にしていることは?
「挨拶はきっちりしろ!正直であれ!のこの二つ。
細かな接客方法とかも特に言っていません。
彼らがいいと思うやり方でやっている。」


インセンティブ=売り込み
というイメージがありますが、
金子石油のスタッフにはその気配は一切ありません。

 

彼らが売れる要因は
お客さんを見ているとよくわかります。

 

お客さんは
スタッフと話しをしている
笑みがこぼれている
車から降りている。

 

お客さんとスタッフの距離の近さ、
スタッフの接近戦の強さが見えてきます。

 

接近戦の強さの例を
アルバイト君が語ってくれました。
「どのお客さんがどんな人か皆さんわかります!」

その上、
スタッフの動きは機敏、
元気な挨拶、
物腰はやわらかで笑顔。

 

売れるツボがわかっているプロ集団です。

 

金子石油のスタッフがこれだけ店や

店に来るお客さんに愛着が持てるのも
金子社長が彼らを思う気持ちの深さにあります。

 

社長の目標は、
主力のスタッフを社長にすること。

1店舗しかない現状では成長に限界があると思い
暖簾わけという形でスタッフの独立の応援を考えており、
そのスタッフには社長業を学んでもらっている最中。
暖簾わけを叶える為に、新たな事業を探してくることが
金子社長の一番の仕事になっています。

 

スタッフへの感謝
社長への感謝
感謝が愛着を生み
愛着がお客さんを引き寄せる
パワースポットのようなSSに出会えました。

柴田昌克社長/柴田石油株式会社(東京都)

 『弱者の戦略で地域NO1SSに!』

 

第一回の商人紹介は柴田石油株式会社の柴田昌克社長です。


柴田石油さんは都下で2SSを運営しています。
ガソリンVOLは230KL/2SS計、 油外収益は750万/2SS計。
客層は現金個人客が主体。
どのお客さんも車から降りてメンバーに声をかける。
セールスルームで長時間相撲を観ている。
どこか地方のSSに来たのかと思わせる雰囲気が柴田石油にはあります。


柴田社長は12年前、

『お客さんに喜ばれないで、瞬きのような利益を追いかける商品とは決裂する』

と決め、残っていた水抜き材を全て地下タンクに流し込んだ時が始まりと言う。

高収益をあげている柴田石油を様々な戦略面からご紹介させていただきます。


【商品戦略】


柴田社長がお客様に喜ばれ継続した収益になる商品として絞りこんだのが洗車。

スポットで洗車の提案をし、洗車してくれたお客さんにはオリジナルのカルテを配布する。

このカルテを持っているお客さんに対してのみ洗車会員の提案をしている。

この洗車会員の仕組みは奇抜だ。コース内容で2500円〜5000円の金額で会費制で、、

支払い方法は銀行引き落としになっている。

本店での洗車会員数は400名、それだけでも100万を超える収益である。

柴田社長は品質を維持するためには、400名の会員が限界だと言う。

 

【客層戦略】

柴田石油の客層は、和民や白木屋ではなく、小料理屋でチビチビ一人でお酒を飲むような

40代以上の落ち着いた感じの男性が圧倒的に多い。

市況より高値で販売していることで結果として、お客さんがセグメントされている。

「ガソリンは少し高いけど、顔なじみのスタッフに気軽に『ちょっと車みて』と頼みたいお客さん

自然と集まってきてくれています。」(柴田社長)

 

 

【顧客維持戦略】


「洗車会員のお客さんなら名前、家族構成、メンテナンスのサイクル状態も覚えていますよ!」

(本店の高橋店長)

洗車会員でなくてもお客さんを名前で呼んで出迎えることを徹底している。

このことを柴田社長は常連客接客と言っている。

この常連客接客という接近戦が全スタッフできるのが柴田石油の最大の強みである。


もうひとつ柴田社長が大事にしていることがスピード。

「ラーメン屋でも売れている店は並んでも待ってくれる。

それは洗車や作業でも同じでいい商品ならお客さんは待ってくれる。

いい商品と認められるには作業の品質とスピード。

特にスピードはどんなことでも最優先事項にしている。

手際の良さがあればお客さんは時間の長さは気にならなくなる。」

(柴田社長)


作業の技術力、スピードもさることながら、待つことにストレスを感じさせない

お客さんとの関係づくりが、作業の時間集中で取り逃げしているSSとの差になっている。

油外の顧客維持で機能しているのが洗車会員制度。洗車会員が油外で落とす収益がは

Lあたりなんと50円。サイクル商品は必要な時期になればお客さんが買ってくれる関係が

できているので売り込みは一切しない。スタッフがセールスに力を入れているのは車検、

板金、車販といった高額商品。これが売れるのもお客さんとの人間関係がポイント。

 

【人材(組織)戦略】


「同年代の人入り多くの報酬をだすと社員には宣言している。その為には、お客さんに

喜んでいただくにはどうすればいいかを彼らに問い続けています。彼らが答えを見つけ

のが成長だと思っているので、見つけるまで待っています。」(柴田社長)

社員に対してどんな会社でありたいか!お客様に対してどんな会社でありたいか!が

組織戦略の中で明確になっているので人が社会人として人間として成長できる礎にな

っています。


柴田社長の戦略はご当人は意識して実践されたわけではないようだが、まさに弱者の

戦略を絵に描いたように実践できています。地方からの見学者も多いようですが、

その人たちのコメントが「東京だから・・・・」と言われるのが説明した甲斐がないと言っ

ています。柴田石油の事例は、都会よりも地方、大手より小手にぴったりの戦略です。

最も学ぶべきは【戦略がある】という点ではないでしょか。