阿久津利幸社長/有限会社阿久津油店(栃木)


“地域LOVE”ד仲間LOVE”ד魔法の伝え方”で
タイヤ3000本を販売し続ける
田舎の小さな巨人SSの若手社長!

 

田畑の間をずっと通り抜けている道がこの町の幹線道路
この幹線道路の少し店が集まっている角地に
阿久津油店があります。
ホントに田舎でした(失礼)!


【驚異のタイヤ販売実績】

ガソリン販売量   70KL
油外収益      200万円
タイヤ年間販売本数 3000本

 

小規模で油外が売れているだけのSSではありません
このSSの油外は“ノーセールス”
声かけなしで3000本のタイヤを売る驚異のSSです!

 

【ずっと長い間、マイナス思考でしたよ!】

阿久津利幸社長 41歳

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学校卒業後1年間他社で修行
今から4年前に社長を引き継がれました。

 

阿久津社長は23歳で家業に入ります。
しかし、いくら頑張っても
褒めてくれたり、認めてもらえることはなく
小規模店、家業の切なさを味わいます。


折しも特石法の時期で
“油だけではもう食えない。油外の時代だ。”
と周りが騒ぎだします。

「うちみたいな田舎のSSで油外なんか買ってくれない!」

仕事に対する閉塞感を抱きながら
漫然と仕事をしている時間が続きます。

 

「やらなきゃいけいない。うちなんかじゃダメだ。
 どうすればいい。そんな気持ちの葛藤が
 10年以上続きずっとマイナス思考でしたよ。」


2003年あるSS経営者との出会いが
阿久津社長の仕事観を変えることになります。

 

「上の方から下を見れば地獄しかみえない。
  下から上をみればそこには天国しかない。」
その経営者の言葉で目が覚めます。

 

「自分はまだ何もしていない。やれることはたくさんある。」
その経営者に教えを請いながら
SS商売の可能性を模索しはじめます。


【下心が見え見えのSSの油外販売のやり方は したくなかった!】


「当初から声かけで販売することにすごく抵抗があった。」

「点検いかがですか?と言うが、下心がお客さんには見え見え。
 そんな販売のやり方はしたくなかった。」


お客さんから“買いたい”と言ってもらえる商売をしたいと考え
東京で行われているマーケティングゼミナールに通い始めます。

そこで学んだのが“伝え方!”というテクニック


業界のどのチラシを見てみても
商品特徴と価格を訴求したものばかり。
伝え方を工夫しているものはない。
これなら勝負になると。

 

タイヤのチラシをつくり
新聞に折り込こんでみた。
「売れた!」
「注文、問い合わせの電話がじゃんじゃん鳴る!」

 

それからは毎月定期的に1万枚のチラシをいれることに。
売れる月は800本以上!
売れない月でも100本以上!
そして年間3000本を超える実績に!

 

「チラシはコストがかかると言う人もいるが、
 そのコストは月に6万円弱、年間で70万程度。」

利益は年間900万以上あがっているので
投資効率はなんと1300%です!


「油を買ってくれて、洗車、オイル、車検へ
 と考えるの定石なのかもしれませんが、
 タイヤだけ!オイルだけ!で来店してくれる
 店を今後も目指したい。」

その為には、お客さんにこの店の価値が伝わる
チラシや看板で訴求する戦術をとられています。

 

 

【うちの店は地域にとってなくてはならない存在!】

お客さんに対して大切にしていることは?

「この店の強みはスタッフそれぞれが自分の個性を出して
 お客さんに接していることです。」

 

「自分の好きなようにやればいい!ぐらいの気持ちでいます。
 その結果、スタッフはお客さんとはほとんどため口です。
 若いお客さんには説教までする女性スタッフも。
 田舎の定食屋やスナックの乗りですね!
 それがいいと思ってお客さんは来てくれているんだから、
 それがうちの良さです。」

 

地元密着の小規模店に対してお客さんが求められていることを
よく把握され、自分の店の土俵はどこにあるかをよく理解され
ています。

 

「うちの店は地域の方々にとってなくてはならない存在
 だと自分では思っているですよ!」

 

幹線道路の角地にある店がなくなったりすれば、
町の風景が変わってしまう。

酒屋、八百屋といった昔ながらの商店がなくなり
コンビニ、スーパー、ディスカウンターへと様変わりしている。

「昔ながらの気軽に立ち寄って、立ち話のできる商店が町には必要!」

「何か困ったことがあったら阿久津に頼れば何とかしてくれる!
 とお客さんからは思ってもらえるSSでありたい。」

 

地域に感謝、地域にLOVE!をまさに地で行っている店です!

 

阿久津社長の想いは店づくりにも現れています。

 

セールスルームには
子供用も入れて17脚のイス
広いキッズルームにマッサージチェア
2000冊を越えるコミック漫画の蔵書
「ゆっくりしていってください!」と言う雰囲気が
店全体から醸し出されていました。

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【地域だけでなく同業の仲間にもLOVE】

 

「近隣のSSが淘汰されるなんておかしな考えだ!」

「近隣の同業者とはお互いが知恵を出し合い助け合う関係でありたい。」

 

若いころは競争心ギラギラで
他人と争うことモチベーション
しかし、疲れだけが残ったそうです。

 

「人の時計で動くんじゃなくて自分の時計で動こう!」
と考えを改めるとに!

 

お客さんも大事だが、自分を取り巻いてくれている人の存在の
有り難さに気付くことに。

 

「一人でできることなんて限界がある。
 一人でやっていると不安にもなる。
 仲間で助け合い成長していく。
 そうすることで張り合いもでて
 楽しくやっていける!」
 
「今は自分の店のこと以上に
 仲間の店をよくすることに興味があるんですよ!」

 

自分が生まれ育った町に貢献したい!
地域の仲間を盛り上げたい!
地域の人が気軽に集まれる場所にしたい!
阿久津社長の地元を愛してやまない気持ちが
ひしひしと伝わってきます。

 

阿久津社長のそんな気持ちが
お客さんを惹きつけているのだと思います。

チラシのテクニックだけでタイヤ3000本売れたのでは
ないことがよく理解できました。

 

阿久津社長、長時間の取材ありがとうございました!