S社長(匿名)/S商事 (北関東)

更なる発展を目指して
ハードマネジメントから社員の自己実現に大転換

 

【山の中にある凄い実績をあげるSS】


北関東の高速ICから数十km離れた山間部に
S石油はあります。

背筋がピンと伸びた長身細身で甘いマスクの方が
出迎えてくれました。
S社長45歳
『新米社長です』と
昨年お父様から社長を引き継がれました。

 

ガソリン販売量は180KL
油外収益は500万を超える繁盛SS。

油外の中でも特筆すべきは洗車と車検です。
洗車は150万
車検は台数は教えていただけなかったですが、
1SSの販売のみで指定工場を運営できるだけの
実績をあげています。


【自分のもらえる給料なんかなかった!】


大学を卒業後、2年間の他社で修行経て
S石油に入社。

 

会社に入りすぐにたいへんなことに気付く。
この会社には自分がもらえる給料なんてない!
『当時、40KL油外40万円でしたから
 自分の給料分をまずは稼ぐことからのスタートでした。』

 

我武者羅になって働き 数字を徐々に伸ばし
10年かけて180KL500万円に。
その後の10年は現状維持ですが
油外の構成比率は毎年変えながら流れに対応。

10年前に500万に到達した時は、
洗車だけで200万 全国から見学者が来るほどに。
現在は洗車の比率は下がっていますが、
その分、車検がそれをカバーできるレベルまで伸びている。

 

【強いこだわりが、徹底した教育になった】


40万円が500万になった一番のポイントを尋ねると

『お客様に気持ちよく感じてもらえる接客
 商品の説明をしっかりすること
 この点にこだわりをもってやってきました。』

スタッフがS社長(当時専務)のこだわりを実践できるように
なるための教育には相当力をいれられた。


S社長がスタッフにマンツーマンで接客、売り方、作業と
商品ひとつひとつに対して行うこだわりよう。


DWでスタッフの様子を見て、
違っていれば駆け寄り注意をすることの繰り返し。
『常に自分の思うこだわりの状態でないと安心できなかった。』

 

【信用の獲得と同時に失うものもあった】

 

その甲斐あってか、
S石油の油外商品は他所より高めにもかかわらず、
お客さんからの信頼を得て今の実績に。
『値段で動くお客さんがいないのがうちの強み。』

 

実績がそこそこになってきた時に
小さな会社として存在しているだけじゃなく
世間から認めてもらう会社、有名な会社にしたい
という想いに駆られたそうです。

 

『自分の思い描いていることをスタッフに強く求めていました。
 スタッフと衝突することも多くなり
 辞めるスタッフが後を絶たない。
 新しく採用して教育してもまた辞める。
 スタッフにはこの会社で働いて幸せになってもらいたい
 という気持ちは人一倍強く持ち
 評価制度をつくり福利厚生も充実してきたが
 自分のこだわりが、もう一つの想いであるスタッフが幸せに
 なることとは逆のことをしていました。
 辞められるのは本当につらかった。
 それからは、業界からの評価は考えないようになりました。』
(ですから今回のインタビューも匿名です)
 

【“社長、これがうちの息子です!”と紹介される関係に】

 

S社長には理想とする社長像があります。
修行時代におせわになった会社の社長さん。

『その社長はいつもスタッフ一人ひとりに思いやりをこめて
 声をかけていました。
 スタッフは自分の重要感を感じられる暖かい会社でした。』

『その会社であったレクレーションでの一コマが
 今でも目に焼き付いています。
 家族連れでのレクレーションだったんですが
 社員が入れ替わりで自分の家族を社長に紹介しているんですね!
 社長も社員さんも幸せそうでした。お互いが尊敬しあって
 いる感じでした。』

S社長は口をだしたくなる場面は今もあるそうですが、
ぐっとこらえ、社員が自ら気付き考えるのを待つようにされています。
それが部下を尊敬する最初の一歩だと。

『スタッフが幸せな生活を送れることを
 常に最優先で考えていきたい。
 収入もそのひとつだが、働く喜びが何より大事。
 その喜びの中でもお客さんからいただける喜びが一番。
 それを感じてもらえるようになるには
 まだまだすることはたくさんあります。そして
 伸びる余地もまだまだあると思っています。』


販促や商品価格でに頼らないでこだわりで
500万のSSができていること知っただけでも
勇気をもらえた話でしたが

これでけの実績をあげていてもまだまだ高みはあると信じ
その活路は、働く人の喜びにあると考えられている姿勢は
お客さんが知れば応援したくなる会社です。

今以上にお客さんから共感・支持される凄いSSの出現が
予感できるS社長との嬉しくなる出会いでした。